シニアのセックス事情 「したい」男性は7〜8割も女性は3割の現実(AERA dot.)

長寿社会を迎えた日本、平均寿命は男性が81.64歳、女性が87.74歳(厚生労働省「簡易生命表」)で、女性は90代にあと一歩というところまで迫っている。長い人生のラストステージにセックスは必要か。

現代のシニア世代のセックス事情をみてみると、全国20〜69歳の男女約5千人に実施した調査から、50代以上の回答を見ていくと、「月に1回以上、セックスをしている」のは、男性では50代が30.7%、60代が21.0%、女性では同20.5%、22.0%。

一方、セックスレス(※)は、男性では50代で69.3%、60代で79.0%、女性では同79.5%、78.0%だった。わが国ではセックスレスが進んでいるといわれて久しいが、50代以降でも顕著にその傾向がみられた。

日本性科学会の定義では、特殊な事情が認められないにもかかわらず、カップルの合意した性交あるいはセクシュアル・コンタクトが1カ月以上なく、その後も長期にわたることが予想される場合

興味深いのは、セックスに対する考え方の男女の違い。「したい」と考えるシニア男性は7〜8割と多いが、女性は2割弱〜3割程度にとどまる。一概には言えないが、“したい男性&したくない女性”という構図がみえる。

同協会の会長で産婦人科医の北村邦夫さんが指摘する。「まず大前提として、セックスは2人の合意があってするもの。必要だと思う人がするものであり、“人生にセックスが必要か”といえば必ずしも必要ではない。夫婦やカップルの間で“不要”という意見で一致していれば、あえてする必要はないでしょう」

ここで問題となるのが、夫婦、あるいはカップルの一方が「したい」という欲求を持ち、一方は「したくない」という意思を持っているときだ。

「この場合、専門家による医学的、あるいは生活改善を含めたカウンセリング的なサポートが必要になります」(北村さん)

出典元:https://dot.asahi.com/wa/2021090100016.html

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