高齢者が増加する日本の刑務所:老人ホーム化の現状とその背後にある社会問題

参考記事:東京新聞<府中刑務所ルポ>https://www.tokyo-np.co.jp/article/278154

私自身がシニアの男性として、この記事には多くの興味深いポイントがありました。まず、日本の高齢化社会が刑務所にも影響を与えているという事実には驚きました。府中刑務所での高齢受刑者の割合が2割というのは、社会全体の高齢者比率と比べても高い数字ですね。

リハビリと称される作業が行われているというのは、一見して人道的な取り組みに見えます。しかし、ここで少しシニカルな視点を持ってみると、このようなリハビリ作業は本当に受刑者の更生に寄与しているのでしょうか。それとも、高齢者が増えたから仕方なくやっているだけなのか。

また、出所後に福祉施設やグループホームを探しているというのは、一見して良い取り組みに見えますが、これが逆に刑務所が「第二の老人ホーム」になってしまう可能性もあります。特に、出所後に再犯してしまう高齢者がいるというのは、社会全体として考えるべき問題です。

この記事によれば、高齢受刑者の多くは窃盗が多いとあります。これは、高齢者が経済的に困窮している証拠でもあります。社会保障制度がしっかりしていれば、そもそも高齢者が犯罪に手を染めることは少なくなるでしょう。

最後に、浜井教授の指摘にもあるように、法務省がどれだけ福祉とつなげようと、社会が受け入れなければ意味がありません。高齢者が刑務所で孤立しないのは、それだけ刑務所が「居心地の良い場所」になってしまっているとも言えます。これは、高齢者が社会で孤立しないようにするための社会制度が不十分である証拠です。

総じて、この記事は高齢化社会がもたらす多くの問題点を浮き彫りにしています。刑務所が老人ホーム化している現状は、単に刑務所の問題だけでなく、社会全体の問題として捉えるべきです。高齢者が犯罪を犯さざるを得ない背景には、社会保障制度の不備や高齢者への偏見など、多くの要素が絡み合っています。

これからの日本がどう対処していくかが問われていると感じるね。

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