メタボよりフレイルに警戒! 高齢者こそ肉を食え!

じめじめした梅雨に続き、間近に迫ってきた猛暑の季節。1年数カ月にもおよぶ新型コロナウイルスとの戦いで、ただでさえ外出時間や運動量が激減する生活を強いられてきたが、それがいっそう減る時期でもある。

そこで心配されるのが、高齢者のフレイル(虚弱)化。この時期はせめてしっかり食べることで体を維持したい。

一方、たくさん食べるとメタボになり、健康を害してしまうのでは……と思う人もいるだろう。だが近年、その常識が覆りつつある。

「高齢期のBMI(体重と身長の関係から人の肥満度を示す自分の体格の指標)は、中年期以前とは異なり、少し高めの方が、栄養状態や総死亡率の統計からみてもちょうど良いことが分かってきました。「メタボ対策」から、しっかり食べて栄養状態を保つ「フレイル予防」に考え直してみましょう」

東京都医師会の西田伸一理事

兵庫県ではポスター、冊子、youtubeなどで啓蒙を続けている。

「介護が必要になる人を減らしたいという思いから、平成30(2018)年度からフレイル予防に力を入れています。国民健康・栄養調査では、兵庫県は女性の痩せが比較的多いという結果が出ています。その一方、40歳以上の大腿骨近位部(足の付け根)骨折は、女性が全国ワースト1位、男性が5位。『痩せなあかん』と語るお年寄りが多いんですけど、それは誤認識だとわかってほしい。当時はフレイルという言葉は浸透していませんでしたが、メタボは浸透していました。できるだけインパクト強く伝えたくて、『シニアはメタボよりフレイル対策』と打ち出しました」

しっかり食べることが大事な理由。

「食事は一番の体力の素。高齢の方は痩せるよりも、体力を落とさないことのほうが重要です。体力が落ちると疲れやすく、少し動いただけでだるくなります。動きが減ると食欲も落ち、どんどん悪循環に陥るんです」

日本健康食育協会代表理事の柏原ゆきよさん

近年、「高齢者こそ肉を食え」という考えが広まりつつある。

出典元:https://dot.asahi.com/wa/2021072200019.html?page=1

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