米疾病対策センター(CDC)の諮問委員会で、高齢者らを対象に推奨することが決まった。ただし医療従事者への推奨は見送られた。
ファイザー製ワクチンについては、米食品医薬品局が22日、65歳以上の高齢者や重症化と死亡リスクの高いグループ、職業上感染の危険が大きい医療従事者らを対象に追加接種を承認していた。基礎疾患のある場合については賛成9、反対6で推奨が決まったが、医療従事者らは推奨の対象から外れ、FDAと見解を異にする異例の結論となった。
CDCの研究者はこの日の会合で、100万人に追加接種してから6カ月間で防げる感染と入院の件数を年齢層別のモデルで示した。
65歳以上では感染8000件、入院2080件を防げるのに対し、18~29歳で予防できるのは感染が9500件、入院は114件となる。入院に着目すると、1件の入院を防ぐのに必要な接種人数は65歳以上の481人に対し、18~29歳では8738人、30~49歳で3361人、50~64歳で2051人となる。
ファイザー製ワクチン接種後の最大のリスクとしては若年層の心筋炎が挙げられるが、このモデルでは18~29歳で心筋炎を起こすリスクが、接種100万回当たり女性4件、男性48件と推定されている。
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