60歳を過ぎると健康を意識してか、スポーツジムに通う人が増えます。経済産業省の調査によると、スポーツジムの利用者の3割ほどを60歳以上が占めています。
60歳以上が増えている理由は、運動を継続するモチベーションがひとりでは続かない、インストラクターやメンバーとの交流が楽しみなどです。
ジムに通わなくとも、ウオーキングなど自分でできる運動をしている人は多く、60歳を越える人の体力は、運動量に比例するように伸びています。
昨年はコロナの影響でスポーツジムへ通う頻度が減ったため、体力測定の値は若干低下しているそうですが、それでも、この健康意識と取り組みは素晴らしいです。
スポーツジムのホームページを見ると、シニア割や時間帯による割引があり、それらを上手に活用している人は大勢います。多くの家計を見ていると、大抵は名の知れた民間のスポーツジムに週1~2回通い、1人あたり1万円ほどの支出をしています。
年金生活には負担が大きいと感じている人は、通う回数を減らすなど、月額を抑える工夫をしています。
スポーツジムは、民間だけではありません。 例えば、渋谷区にある東京体育館は1回600円でプールとトレーニングジムの両方利用できます。
「ジムイコカ」というサイトでは、全国の公共スポーツジムを検索できます。
また、高血圧症、高脂血症、虚血性心疾患、糖尿病などの疾病があり、医師から「運動療法処方箋」をもらえる人は、スポーツジムの利用が医療費控除の対象になります。ただ、どのスポーツジムでもよいというわけではなく、厚生労働省の指定運動療法施設を利用すること、運動療法を週1回以上を8週間以上継続する、つまり一定期間定期的に通う条件があります。
少し条件は厳しいかもしれませんが、病気の療養になり、医療費控除も受けられるスポーツジム通いは魅力的です。