店員は高齢者…経済格差減らし”生きがい”感じられる「スープカレー店」 高齢社会をいきいき過ごすために

超高齢化社会が進む中、問題となっている「高齢者の貧困」をどう防ぐのかにあります。

生きがいや働きがいを求める高齢者のために取り組む北海道を代表するスープカレー店「おくしばぁちゃん」があります。持続可能な社会の実現に向け取り組むこの店にこれからのシニアライフのヒントがありました。

店内を見渡すとこの日は従業員4人のうち、3人が60歳以上。実はこの店、従業員を60歳以上に限定しているんです。

実は、高齢者の貧困は年々深刻化しています。札幌市の生活保護受給者の世帯数は、2010年からの10年間で約24%増加し5万5000世帯あまり。このうち65歳以上の高齢者の割合も年々増加し、2021年は半数を超えています。

札幌市は「社会の高齢化が一つの要因」としていて、高齢者の貧困は現実の問題となっています。札幌で高齢者の就労を支援する人材サービス会社には、相談件数などが年々増えていると言います。

そういった人の就労の窓口をこれから増やして行かなければ」 年金が目減りし、「社会貢献」というよりも出勤の回数や時間などを具体的に示し、「収入」を重視する傾向にあるといいます。

「おくしばぁちゃん」がオープンした2014年から働いている金沢千代美さんです。「夫も退職して2年くらいたって今度は私が好きなことやってもいいかなと」 千代美さんは働く前まで、口下手な自分が接客できるのか不安だったが「今はお客さんや従業員と話したり、年代の違う人と友達になれたり、仕事ってこんなに楽しかったんだと気付いた」

おくしばぁちゃんを運営するNEXT LEVEL 巻口 桂 部長は「働く場を設けて給料を支払うことで経済格差や貧困を少なくするということにつながる。『お母さんの知恵』を入れた接客。おばあちゃんにしかできないものを提供している」と話す。

年をとってもいきいきと、生活を心配せず働ける場所をいかに増やしていけるか。社会全体で考える時が目の前に来ています。

出典元:https://www.uhb.jp/

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