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どうする?コロナ禍の面会 試行錯誤の高齢者施設

緊急事態宣言の再発出を受けて、オンラインに限定するところが目立つ一方、「入所者の権利」として対面を続ける施設もある。

家族3人から声を掛けられた入居者の女性は個室のベッドで表情を緩めた。女性は6月中旬から容体が悪化し、みとり期に入った。家族は週1回、亡くなる直前の数日は毎日、会うことができた。同園では、みとり期などの入所者には、厳しい感染対策をしたうえで対面での面会を認めている。

昨秋には100歳を迎えた入所者の女性をお祝いする会も開いた。1月に女性が亡くなった時、担当した職員は家族からお礼の言葉を掛けられた。

新型コロナウイルスの感染拡大で、県内にも8月2日に緊急事態宣言が再発出されたことで、多くの高齢者施設は対面での面会を中止している。6月の段階で県高齢者福祉施設協会が県内の高齢者施設373施設を対象に行ったアンケートでは、緊急事態宣言とまん延防止等重点措置期間中に従来通りの面会を続けたのは12施設。

◇ 新型コロナのワクチン接種が進むことを受け、高齢者施設などでは、ワクチン接種を面会の条件にするところも出ている。

入居者の80代男性とその妻は7月末、1年半ぶりにガラスなど遮るものがない状態で面会した。同施設では7月26日から、面会希望者がワクチン接種を2回受け、最終接種日から2週間たった場合、ロビーなどで直接対面して会うことを認めるルールを導入した。再宣言により現在は、原則オンラインだけの面会としているが、解除後は再び接種での線引きを適用する予定だ。

松戸市内のある特養も「度重なる措置の延長で家族との面会の機会が長く持てていない」として7月に家族のワクチン接種を条件に対面での面会を認めた。柏市内の医療機関は家族間の面会は対象外だが、出入り業者には接種証明書の有無で立ち入りできるフロアを制限をしている。

政府は「ワクチン接種の有無が不当な扱いとなってはいけない」としており、接種を面会条件とすることを問題視する声もあり、施設側の見解は分かれる。

オレンジガーデンの鈴木さんは「未接種者も医療用テントでの面会は認めている。裕和園の高橋さんは「プライバシーの問題から施設側がご家族に接種の有無を聞くことはできない」と言う。

引用元:https://www.asahi.com/articles/ASP80756KP8HUDCB002.html

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