2021年版 シニアがよく使っている旅行サイトランキング

◆コロナ禍で宿泊予約サイトの年間閲覧者数は各社前年割れ傾向
◆都道府県別の公式観光情報サイトでは、大阪府、三重県、沖縄県がトップ3
◆「観光」関連検索でも「コロナ」やGo To事業で「キャンペーン」などが上位に

公益社団法人日本観光振興協会とネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズが協同で、2020年の観光関連Webサイトの年間閲覧者数を調査結果を公開しました。
出典元:https://www.valuesccg.com/news/20210209-2582/

ヴァリューズが独自に定義する「旅行・交通」カテゴリのサイトにおいて、2020年の1年間に閲覧した人数を集計したところ、パソコンユーザー、スマホユーザーと分けて結果公表されていますが、どちらも第1位は宿泊予約サイトの「じゃらんnet」、2位が「楽天トラベル」となっていました。

トップ10内には「トリップアドバイザー」や「Yahoo! トラベル」、「東日本旅客鉄道 (JR東日本)」、「全日本空輸 (ANA)」、「日本航空 (JAL)」などが入っています。ただし、いずれの旅行サイトもユーザー数が前年比で2割前後減少しています。新型コロナウィルスの影響が色濃く現れました。

スマホユーザーがよく使う旅行サイト第1位から第10位

ランク サイト名 カテゴリ
1 じゃらんnet 宿/ホテル予約サイト
2 楽天トラベル
宿/ホテル予約、国内旅行/海外旅行の予約サイト
3 東日本旅客鉄道(JR東日本) 鉄道会社JR東日本のホームページ
4 全日本空輸(ANA) 航空会社ANAのホームページ
5 Yahoo! トラベル 海外旅行/国内旅行総合サイト
6 トリップアドバイザー ホテル/旅行スポットの口コミが特徴の旅行サイト
7 日本航空(JAL) 航空会社JALのホームページ
8 LINEトラベルjp 国内最大級の旅行比較サイト
9 ジェイティービー(JTB) 旅館/ホテル、国内/海外旅行予約サイト
10 dトラベル NTTドコモのホテル予約サイト

一方で、前年よりもユーザー数を伸ばしたサイトとして、「一休.com」、「aumo」などが挙げられます。お出かけ情報メディア「aumo」はPCの前年比が141.5%、スマートフォンの前年比が116.1%といずれも伸びており、Go ToトラベルやGo Toイートにより、国内や近場のお出かけ・グルメに消費者の関心が高まったことが、ユーザー数増加の要因と言えそうです。

■都道府県別の公式観光情報サイトでは、大阪府、三重県、沖縄県がトップ3

都道府県公式観光情報サイトの中で閲覧者数を見ると、PC・スマートフォンともに1位:大阪府「OSAKA-INFO」、2位:三重県「観光三重」、3位:沖縄県「おきなわ物語」、4位:長崎県「ながさき旅ネット」、5位:山梨県「富士の国やまなし観光ネット」となりました。

上位の中でも大阪観光局の公式Webサイト「OSAKA-INFO」は、前年比で約30%増と高い伸び率を示しました。ログデータを分析したところ、特に農林水産省の「Go To Eat大阪キャンペーン・プレミアム食事券事業」がスタートした2020年10月に急増しており、情報を求めてユーザーが集まったと考えられます。

コロナ禍で宿泊予約サイトや旅行代理店サイトの多くがユーザー数前年割れとなりましたが、大阪、三重、長崎、山梨、千葉、岡山など、利用者を伸ばしている公式観光情報サイトもあり、地域に根ざした情報発信で観光業を支援している様子がうかがえます。

■「観光」関連検索でも「コロナ」やGoTo事業で「キャンペーン」などが上位に

消費者がどのようなニーズを持ち、観光関連のサイトを訪れているかを把握するため、ネットで「観光」と同時に検索されているキーワードを、PC・スマートフォンそれぞれ、2020年の1年間でランキングにしました。
Go Toトラベル事業を展開する「観光庁」をはじめ、「コロナ」「キャンペーン」「GO」など、検索行動でも新型コロナウイルスの影響が現れる結果となりました。

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