詐欺などのスマホを使った犯罪「使い方わかっている中高年」ほど狙われやすい

映画『スマホを落としただけなのに』やドラマ『デジタル・タトゥー』(NHK)など、昨今、スマートフォン(以下スマホ)を題材とした作品が注目を集めるのは、スマホがより身近になる一方、その怖さも他人事ではなくなっているからだろうか。

10月7日に首都圏で起きた地震の際、緊急地震速報が鳴り響き、LINEで家族に連絡を取ったり、ニュースや帰宅経路をネット検索するなど、スマホの便利さを改めて実感した人も多いのではないだろうか。

スマホ所有率は、中高年の間でも60代は2020年69%が2021年80%に。自粛期間中にスマホでショッピングしたり暇つぶしに動画を見たり、遠距離の家族やなかなか会えない友達とZoom飲み会やLINE動画で話す機会も増えた。

「iPhone13などが話題を呼ぶ一方、各キャリアのスマホ買い替え施策の影響もあり、スマホに買い替える中高年が増えています」(ビックカメラ広報・高田雅人さん)買い替える人の中には、「家族のすすめでLINEやSNSを利用したい」という人も多いようだが、古いガラケー用の3G回線終了予定(キャリアで異なるが2022〜2026年)が迫っているのも、スマホへの移行組が増えた要因の1つ。

東京都在住の大学生A子さん(20才)は、ある日スマホを紛失。その後、SNSのアカウントも乗っ取られており、限度額の30万円を不正決済されていたが、そのお金は返ってこなかった。

「行方知れずのスマホには、個人情報や家族、友人、会社などの情報が入っています。それらが流出すると周囲にも迷惑がかかることを自覚し、スマホのセキュリティーを高めましょう」(佐々木さん)

紛失に備える方法としては、画面やSIMカードにパスワードでロックをかける方法がある。 また、iPhone、Androidともに、スマホを探したり、遠隔ロックのできる機能が用意されているので、子供や家族に協力してもらって設定しておくことをすすめる。

「このほか、詐欺電話を着信時に見分けるアプリを使えば、不審電話や迷惑電話にも備えられます」(佐々木さん)

いくらパスワードを設定し、画面をロックしていても、スマホを盗まれ、装着されているSIMカードを盗られてしまうと、“なりすまし”の被害に遭いかねない。それを防ぐためには、SIMカードにも暗証番号を設定するのがおすすめだ。これで暗証番号がわからなければSIMカードの利用ができないため、不正使用は避けられる。 初めて設定する際は、契約キャリアの定めた初期値(NTTドコモ=0000、au=1234、ソフトバンク=9999)になっているのでそれを入力した後、独自の4桁の暗証番号に変更する。

出典:https://www.news-postseven.com/archives/20211025_1700851.html?DETAIL

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