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シニア主婦YouTuberが突如バズる!? 最後の動画は「自分が亡くなる話」

今やYouTubeに投稿する「ユーチューバー」は、若い世代だけではない。60代主婦の女性が運営する「すみちゃんねる」は、穏やかな眼差しでささやかな日常を切り取る動画で人気だ。

女性は、YouTubeを始めた当初、「家族が見てくれればいいと思っていた」と話す。『認知症だけど、おばあちゃん元気にしてるよ』って子どもや孫に伝えたくて」

当時チャンネル登録者は5人ほどで、夫がこまめに動画を見て再生回数が20回に達する程度だったが、楽しかった。

忘れもしないその日に、転機が訪れた。フレンチトーストを作る様子を撮影した動画の再生回数が、2千回に跳ね上がったのだ。驚いた女性は、「どうしたんやろか」とLINEで娘に尋ねた。すると娘は「バズったんやわ」。

ネット上で、短期間で急激に注目を集めることを指す「バズる」。そのきっかけは、とあるブロガーが自身のブログでシニアユーチューバーについて紹介し、フレンチトースト動画にも触れたことだとみている。

チャンネル登録者は数日のうちに千人に達し、その後も月に千人のペースで順調に増えたという。シーツを洗った、冷やし中華を始めた、区役所の帰りに花を買った……。日常の一コマを慈しむ姿は、自然と見る者の気持ちをほっこりさせる。

女性ははにかみながら話す「塩サバとお味噌汁だけの献立の日もあるし、画面映えするおしゃれなお皿も持ってないけど、日々の感謝をこめた動画にしたいと思っています」

視聴者からのコメントには、一つひとつ丁寧に返信する。「画面の向こうにいる日本中の方とつながれるのは幸せです」女性は、10分ほどの動画を週に1、2本のペースで公開している。

その原動力の一つが、実母の遺品整理を通して得た「気づき」だ。母の趣味だったちぎり絵の材料など大量の遺品を片付ける中、「モノはいずれゴミになり、残された人に負担をかける」と感じた。

「でも動画なら、自分の姿を邪魔にならない形で家族に残せるかなって」幸せも不幸も、人生で起こる出来事は記録しようと思っている。自分が病気になるときも、いずれ死を迎えるときも、だ。「でも自分では撮れないし家族も難しいだろうから、誰か撮影してくれる人を探さなきゃね(笑)」

近年のシニアユーチューバーの広まりについて、すみちゃんねるの女性含め数々のユーチューバーが所属するプロダクション、株式会社BitStarの担当者は話す。

「以前は若年層が多かったが、 年齢に関わらず、動画を通じて視聴者と気持ちを共有できる人は、愛されるユーチューバーになれると思います」 第二、第三の人生、ユーチューバーとして輝いてみるのもアリかも?

出典:https://dot.asahi.com/wa/2021101500033.html?page=1

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