【高齢者の結婚】懸念される「好ましくない関係」とは

最近は、高齢になってもパートナーを見つけるために結婚相談所に登録している人が増えているといいます。2016年の厚生労働省の人口動態統計特殊報告によると、男女ともに64~68歳の婚姻件数が増加しています。

ある結婚相談所のサイトを見ますと、今までのご成婚の最高年齢は男性会員83歳、女性会員73歳ということですので、「人生100年時代」が実感されます。

男女双方の思惑が一致 高齢者が結婚する場合には、家族に反対されることが非常に多いようです。特に多くの財産がある高齢男性の家族にとっては、結婚で「見知らぬ女性に財産を持っていかれる」との心配が大きいのでしょう。

高齢になってパートナーを探す理由には、男性は「身の回りのことを世話してほしい」、女性は「将来の生活費が心配」が多いようです。高度成長期に男性は仕事に明け暮れ、女性は専業主婦として家庭を守ってきたことの弊害が、そこに出ているように思えます。

仕事中心の男性は掃除・洗濯や食事など身の回りのことを妻に任せていたので、離婚や死別をした途端に生活が乱れます。男性の場合は、身の回りの世話をしてくれる家政婦さんのような役割を結婚相手に求めますので、上から目線になりがちです。

女性の場合は、経済力がないために結婚するので、どうしても文句を言わずに辛抱強く世話をすることになります。 長年連れ添った夫婦でも、このような関係は好ましくないと、何度もこのコラムに書いてきましたが、全くの赤の他人が高齢になってこのような関係になると、かなりまずいことになりそうです。

新しいパートナーには対等な目線を 以前のコラム「『夫に早死にしてもらいたい妻たち』はいます」で、私たちが既婚女性にアンケート調査を行ったところ、約半数の妻が夫の早死にを望んでいたことを書きました。

なんとか熟年期まで夫婦生活を維持していたなら、対等な関係を築き、互いに依存しない生活を目指して、人生の最後まで継続するようにがんばりましょう。

また、熟年期まで独身の方は生活力もありますので、新しいパートナーには対等な目線を持って接することが大切だと思います。

出典:https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20210730-OYTET50004/

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