介護ポストセブンより
60才を過ぎて働きたいと思っても、年齢的に採用されるかどうか不安を感じている人も多いのではないだろうか。老後の生活資金のため、健康維持のためにも、働くことはおすすめだ。パートやアルバイトで収入を得ることで、生活資金の不足を補えれば、お金に関する不安も解消されるかもしれない。
資金的な面だけでなく、働くことは心身の健康にもつながる。仕事をすることで、やりがいを感じられるだけでなく、新しい仕事の緊張感、仲間ができることなど生活に張り合いが生まれる。
調査によると、60~75才までの就労者と非就労者で、「死亡」「認知機能低下」「脳卒中」「糖尿病」の発症を調べたところ、糖尿病を除くすべての項目で就労者のほうが、発症率が低いことがわかった。このように、60才を過ぎてから働くことで健康寿命が延びるといえそうだ。
アルバイト・パートの収入が103万円を超えると、「配偶者控除」が受けられなくなり、「配偶者特別控除」といって収入が上がるごとに段階的に控除額は下がるが、181万円までは控除を受けられる(控除を受ける方自身が合計所得金額1000万円以上だと適用なし)。
すでに夫婦ともに年金受給者で、年金受給額から公的年金等の控除額を差し引いた金額がプラスになる場合は、アルバイト・パート収入が55万円を超えると、健康保険料(介護保険料含む)が上がる可能性がある。
保険料の値上がり額を考慮しながら、どの程度働いて収入増やすか、考えておくといいだろう。