買い物や通院などへの移動に困っている高齢者を支えようと、住民ボランティアによる送迎サービスの試験運行が香川県多度津町で始まりました。
多度津町の社会福祉協議会や生活支援コーディネーターらで作る「たどつ支え合い笑顔の会」が運営する「移動サービス チョイ来た」です。
車両のリース代や保険料などの事業費、約210万円は県と町の補助金を活用し、運転は養成講習を受けたボランティアが行います。
車にはステップがついていて、高齢者が乗り降りしやすくなっています。この車には片道50円で乗ることができます。
「チョイ来た」は祝日を除く火曜日と金曜日に1日4便運行します。利用は事前に登録した65歳以上の町民が対象で、予約は先着順です。
多度津町では町民の3割以上が65歳以上で、5日までに約60人が登録しています。
利用者は 「もうありがたくて。病院通いしていますので、それで利用させていただいたらうれしいなと思って」と話します。
今年度いっぱい試験運行を行い、課題などを検討した上で来年度から本格的な運行を始める予定です。
「チョイ来た」事業の代表/渡邉美喜子さんは 「みなさんが頼れる、頼りになる、そんな自動車になるんじゃないかなぁと思っております。(外出できることで)生きがいにつながるんじゃないかな。この地域で長く安心して生活できるっていう一部かなというふうにも思っております」