最近のニュースで、注目すべき進展がありました。それは「RehaVR」という名前の高齢者向けリハビリツールです。VRゴーグルと足踏みペダルを一体化したこのシステムは、ユーザーがペダルをこぐことで、仮想現実内で散歩をしているかのような体験を可能にします。
さらに驚くべきは、散歩できるコースが約400種類もあることです。それらは金沢城公園や安芸の宮島、沖縄のビーチ、スペインのバルセロナなどの国内外の観光名所や自然風景で、また、犬と散歩するバージョンもあるのだとか。そして、これら全ての風景は高画質の360度パノラマ映像で、実際に歩いて撮影されたものなのだそうです。
また、このシステムは、介護スタッフと利用者で体験を共有し、会話を促進するためのツールとしても役立っています。これにより、一緒に歩いているかのような感覚で、思い出話などのコミュニケーションを深めることが可能となっています。
この「RehaVR」は、2019年に公表されてから、全国の約20の介護施設や法人で導入されており、その需要は新型コロナウイルスの影響で外出が制限される中、高まってきているとのことです。このような技術の進化により、高齢者のリハビリや日常生活の質の向上が期待できますね。