シニア世代の生き方について、楠木新さんが持論を展開している。人生100年時代において、シニア世代が豊かな晩年を送るためには、定年後だけでなく、75歳からの生き方も想定しておく必要があるということである。
楠木さんが10年以上かけて500人以上の高齢者に取材を重ねて見えてきた、豊かな晩年のあり方について紹介する。シニア世代の生き方については、人それぞれであるが、小さい頃の憧れや原体験は年齢を重ねても大きな力を持っていることを強く感じた。仕事だけでなく、趣味的なもので小さい頃の自分を呼び戻している人も少なくない。子どもの頃得意だったことの活かし方は人それぞれである。若い時に諦めたことや、うまくいかなかったこと、後悔があったことを、残念な人生と受け止めるのではなく、死ぬまでの「生きがいの貯金」をしてきたと考えてみることが大切である。
教えるだけでなく学びの場もあります。最近は国の方針により成長産業で通用する人材を養成する学び直し（リスキリング）がマスコミにもよく取り上げられます。しかし、中高年期以降の人は、国家戦略などとは別に自分の生き方を充実させるための学び、自らの居場所を見つけることが大切である。中高年期以降に大学や大学院で学び直して新たな仕事に就いている人は少なくない。取得した資格を活かす事例も少なくない。仕事とは関係なく学ぶこと自体を新たな居場所にしている人も多い。グループで学び直す方法もあります。例えば、兵庫県主催の「シニアしごと創造塾」の塾生同士がラジオ番組制作を目指そうと学びを続けた例がある。このように、自分の生き方を充実させるためには、学び、自らの居場所を見つけることが大切である。
シニア世代は、定年後に仕事を続ける人もいるが、75歳からの生き方も考える必要がある。シニア世代には、長年の経験や知識があるため、社会に貢献できることが多い。また、定年後には時間的余裕ができるため、自分の好きなことを追求することができる。楠木さんは、シニア世代が「生きがいの貯金」をしてきたことを大切にし、小さい頃の夢や得意だったことを活かし、充実した晩年を送ることを提唱している。
しかし、シニア世代が充実した晩年を送るためには、社会全体が対応する必要がある。例えば、シニア世代に向けた仕事や活動の場を提供することが必要である。また、シニア世代に対する偏見や差別をなくすことも必要である。シニア世代は、社会にとって貴重な存在であり、その力を最大限に活かすことが求められている。
最近では、人生100年時代を迎え、シニア世代に向けた商品やサービスも増えてきている。例えば、シニア世代向けのスマートフォンやタブレット、シニア向けのレストランやツアーなどがある。こうした商品やサービスは、シニア世代にとって利便性が高く、生活の質を向上させることができる。
まとめると、シニア世代が充実した晩年を送るためには、自分の好きなことを追求し、小さい頃の夢や得意だったことを活かすことが大切である。また、社会がシニア世代に向けた仕事や活動の場を提供し、偏見や差別をなくすことが必要である。人生100年時代を迎えた今、シニア世代が社会にとって貴重な存在であることを再認識し、その力を最大限に活かすことが求められている。
やりたいことをやるっていうのが、やはり一番いいのでしょうね。ストレスなしで過ごしたいですね。
