4月から「70歳まで社員の就業機会を確保すること」が企業の努力義務となりました。しかし、シニアが活躍できる環境は十分に整っていないのが現状です。
こうした中、あるスタートアップ企業がシニアを積極的に採用して業績を伸ばしています。社員の3分の1が60代のスタートアップ 東京都内にある設立3年目のスタートアップ「日本資産運用基盤」。
金融機関に対する資産運用の助言やシステム構築などを手がけ、業績は右肩上がりです。この会社の特徴はシニアが多いこと。企業を定年退職した人など20人いる社員の3分の1以上が60代です。
社長を務めるのは大原啓一さん。シニアが仕事で蓄えてきた経験はスピード感を重視するスタートアップにとって強みになると考えています。大原さんは「サービスの中身が知見とか経験を必要とするものなので、いいサービスをつくろうとすると、おのずとシニアが中心になってくる。
シニアは「隅っこに追いやられる」?
働くシニアにとっても、この環境は魅力的だといいます。社員の村上俊さんは、大手銀行の企画部門や外国為替部門などで活躍してきましたが、年齢を重ねて自分の知見を生かせる仕事が少なくなり、もどかしさを感じていたといいます。
村上さんは3年前にこの会社に転職してからは、これまでの経験を生かし、大手金融機関のシステム構築を主導するなど成果をあげています。
「楽しんで仕事ができるというのがスタートアップの場合はいい」と村上さん。
この会社は、超高齢化社会を迎える中で、シニア社員それぞれが持つ経験を最大限生かすことがこの先の企業経営に欠かせないと考えています。
大原社長は「これからの時代、どんな業態であってもお客様の大半がシニア中心になっていく。
シニアの人たちが持っている知識や経験をもっと生かすやり方があるのではないか。
この会社からヒントが見えてくるのではないでしょうか。
動画はこちら
https://www3.nhk.or.jp/news/contents/ohabiz/2021_0908.html
出典元:https://www.nhk.jp/p/ohayou/ts/QLP4RZ8ZY3/blog/bl/pX6P8EQjK4/bp/paYWEwbwv6/
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