ガラケーはいつまで使えるのか、不安に思っている人も多いのではないだろうか? 高齢の親がガラケーを手放せず、スマホの買いかえを渋っているという声も…。実は、ガラケーでも機種によっては使い続けられる人もいるため、焦ってスマホに買いかなくてもいいという。その理由をファイナンシャルプランナーの大堀貴子さんに解説いただいた。
シニア世代へのスマホ普及率は上がり、70代、80代の高齢者もスマホを所有している人が増えているが、まだまだガラケーを使い続けている人もいるだろう。高齢の親がスマホを嫌がり、ガラケーを使い続けているという声も多い。 「ガラケーがいつまでつかえるのか?」と不安に思っている人向けて、改めて情報を整理してみよう。
ガラケーに使われているのは、主に“3G”と呼ばれる回線だが、この3G回線サービスの終了にともない、一部のガラケーは使えなくなる。ガラケーで3Gのみ対応している機種の場合、終了時期を迎えると使えなくなる。 一方、スマホに使われているのが4Gや5Gだ。
■3Gサービス終了時期
ドコモ…FOMA → 2026年3月末
au…CDMA 1X WIN → 2022年3月末
ソフトバンク SOFTBANK 3G → 2024年1月
ガラケーの中には、4G回線に対応している機種もあるため、3G終了後も、そのまま引き続き使い続けることができる。
◆ガラケーからスマホに買いかえるときの注意ポイント5つ
ガラケーからスマホに買い替えを考えるなら、注意しておきたいポイントがある。
1)機種代も料金も高くなる
スマホは、常に更新などを行いインターネットに接続する可能性があることから、通信プランを定額制にしておくことが必須だ。定額制の通信プランが1000円以上はかかるため、通話代も含めるとガラケーの料金よりも高くなることがほとんどだ。
2)ガラケーが4G対応なら引き続き使える
ガラケーが4Gに対応していている場合は、そのまま引き続き使うことができる。電話やメールしかしないというのであれば、ガラケーを使い続けるほうが安く済むため、急いでスマホに買いかえる必要はない。ガラケーの操作に慣れているなら、4G対応の機種に買いかえるという選択肢も。
インターネットをしたい、動画を見てみたい、画質のいい写真を撮りたい、LINEなどのアプリを使いたいなど明確な使用目的があるなら、スマホに買いかえるのもいいだろう。ただし、利用料金はガラケーより高くなってしまうことがほとんどだ。
3)通信プランはデータ容量で選ぶ
ガラケーが3Gにしか対応しておらず、スマホに買いかえる場合、新たに契約をすることになるが、通信プランの選び方について注意が必要だ。通信プランは、インターネットや動画を見るときなどに利用するデータ容量(GB・ギガバイト)で選ぶのが一般的だ。
■データ容量の目安
1GB…インターネットのみ
2GB…動画を時々見る
3~4GB…動画やナビアプリを時々使う
5GB以上…動画やナビアプリをわりと使う
4)契約したデータ容量を超えると追加料金も
使用したデータ容量が契約した分を超えてしまうと、通信スピードが制限されたり、月末までインターネットの利用が停止したりする場合も。追加でデータ容量を購入することで、スピード制限などが解除される。
自宅にWi-Fi(ワイファイ)環境があり、いつでもインターネットにつなげられる状態で、自宅で使うことが中心なら、ギガの容量は1Gでも十分だろう。
5.各社のシニア向けプランがお得
ガラケーから初めてスマホへの変更する場合、大手通信会社では各種割引を適用して格安の料金プランを用意しているので、活用するのがおすすめだ。
■ドコモ…はじめてスマホプラン
5分以内の通話:無料
データ容量:1GB/月
利用料金:1078円/月(最大1年間、以降1628円)
■au…スマホスタートプラン
5分以内の通話:無料
データ容量:3GB/月
利用料金:990円/月(翌月から1年間。以降2178円)
■ソフトバンク…スマホデビュープラン
5分以内の通話:無料
データ容量:3GB/月
利用料金:990円/月(翌月から1年間。以降2178円)
ガラケーのサービス終了時期は、auが一番早く2022年3月となっている。3Gしか対応していないガラケーを利用している人は、スマホの利用用途や料金プランなどを検討して買いかえの準備をしておこう。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/b28082d90dff54b76a7bca39ed976a4e4eb44472