―サイバー犯罪に関する相談件数について教えてください。
急増しています。子どもたちの犯罪で多いのが、いわゆる性被害とか、インターネットで知り合った人、オンラインゲームとかで知り合った人に、巧みに誘導されて連れ出されてしまうような犯罪が多いです。
―そういったインターネット環境を通じて見知らぬ第三者と知り合った結果、犯罪に巻き込まれてしまうというケースが多くなっているんですか。
性的な写真を、だまされて撮らされて送るっていうような性被害とか、いじめの一環で友達からそういう写真を撮らされて送って、ばらまかれるっていうような被害も多いと思います。
―被害者だけでなく加害者になる可能性もありそうですか。
子どもたちも加害者になってしまうので、本当に加害行為にならないように教育していくことがすごく重要です。
保護者とか、おじいちゃんおばあちゃんが相談に乗ってくれるっていう環境がすごく大事だと思うんですが、一方で実はこの急増しているデータの中で特に悪徳商法とか詐欺に遭うお年寄りが急増しているのが問題になっているんです。
特にお年寄りは、例えば画面上に、ウイルスに感染しましたっていうような表示が出てきて、その画面のサポート連絡先っていうところに電話をかけたり連絡をしてしまったりして、偽物の犯人からお金を振り込んでくださいとか、あるいは遠隔操作をするようなシステムに入れられてしまって、それで多額の金額を持っていかれるっていうような、被害が増えているんです。
しかもお年寄りは被害金額が多いのですごく問題になっています。
―一概にはくくれないかもしれませんが、子どもたち、お年寄りの皆さんが共通して抱えてしまっている課題みたいなものはあるんですか。
一つは知識がないっていうところが問題かなとセキュリティの勉強をするとか、そういう機会はお年寄りも少ないですし、子どもたちも学校で学んでるんですけれども、リテラシーがなかなか追いついていないというのが問題だなというふうに感じています。
高齢者の人たちがいっぱい学んでいただいて子どもたちの相談役になってくれるのが望ましいと思います。
引用元:https://news.tv-aichi.co.jp/single.php?id=1913