2025年、日本の高齢化がさらに進展し、約3人に1人が65歳以上、約5人に1人が75歳以上の後期高齢者になると予測されています。この状況において、医療や介護を必要とする人々が増加する一方で、若い世代の人口は減少しており、介護業界では人材確保が急務となっています。
介護職員の魅力を発信する新たな取り組み
介護業界では、介護職員自らがその魅力を発信する新しい動きが始まっています。具体的には、介護職員が被写体となり、自らの言葉で仕事の魅力を伝えるプロジェクトが進行中です。この活動は、クリエイター兼一般社団法人KAiGO PRiDEの代表理事であるマンジョット・ベディ氏によって推進されています。
- 撮影のプロセス: 介護職員は自治体を通じて募集され、撮影担当者が背景や照明を整え、介護施設内で臨時の撮影スペースを設けます。職員は自分自身を表現する場として、この撮影に参加します。
- 白黒写真の意図: 撮影された写真は白黒で表現され、色の情報によって職員のイメージが左右されないよう配慮されています。
介護職員の言葉とその影響
写真には、介護職員自身の言葉が添えられています。例えば、「手をつなぐ。『あー安心する』と言われた。ただそれだけの言葉にグッとくる。」というように、職員のやりがいや魅力が伝えられています。これにより、介護職の重要性や喜びを多くの人に知ってもらうことが目的です。
ベディ氏は、「介護に関係ない人はいない」と述べ、介護業界のブランディングの強化が必要であると強調しています。日本の介護は「おもてなしスピリッツ」に似ており、細やかな配慮が求められる職業であることを、社会に広く認識してもらうことが重要です。
まとめ
介護職員の魅力を自ら発信するこの取り組みは、介護業界のイメージを向上させ、より多くの人々が介護の仕事に興味を持つきっかけとなることが期待されています。介護職員の情熱やプライドを社会に伝えることで、介護業界に新たな風を吹き込むことが目指されています。
このような取り組みが進む中、2025年問題に対する備えが一層重要になってきています。介護職員の増加とともに、より良い介護サービスの提供が求められる時代が到来しています。
出典: Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c3a8e8405f337e589b61f8d4b3f35d162b072c3