宗像・河東に高齢者向け配食サービスを行う「宅食ライフ絆店」がオープンして12月11日で3カ月を迎えた。
「宅食ライフ」は「まごころ弁当」「配食のふれ愛」などをフランチャイズ展開するシルバーライフ(東京都新宿区)が昨年立ち上げた新しいサービス。3ブランド合計で約1000店を展開し、同ブランドは福岡県内で4店舗目となる。
運営するのは宗像市内で葬祭業を営む「森の庵」(池浦)。社長の田中勇次さんは「葬儀の事前相談に来たお客さまから『高齢者向けの配食サービス』を求める声を頂いた。葬儀だけでなく、地域の高齢者の方をさまざまな角度からサポートできればと思い始めた」と振り返る。
専門の栄養士が監修の下、「栄養バランスを考えた」という和食中心の食事を自社工場で作り、店舗で詰める。メニューは「普通食」(550円)のほか、低カロリー・低塩分の「宅食小町」(小430円)、「カロリー調整食」(820円)、「たんぱく調整食」(840円)、「ムース食」(700円)など、咀嚼(そしゃく)が難しい人や食事制限のある人にも配慮した弁当を用意。おかずのみの注文も受け付ける。
配食は昼・夜の1日2回。どちらか一方のみの利用もでき、留守時には置き配や歩行が困難な場合は枕元への配達にも対応する。
このほか、要望があれば配食時のサービスとして、薬の服用の声がけをするサービスや電球交換、郵便ポストの確認など身の回りのちょっとした困り事を手伝う「3分間サービス」を無料で実施。介護事業所やケアマネジャー、親族などあらかじめ登録した先に配食や安否などを報告するサービスも行うという。
「現在利用しているのはほとんどが個人宅だが、介護施設から『ムース食』の配達依頼もある」と田中さん。「1食からでも配達できるので、地域で1人暮らしをしている高齢者の皆さんに活用してもらえれば。初回は無料で試食することもできるので、ぜひ一度食べてみてほしい」と呼びかける。配食地域は宗像市内全域。
引用元:みんなの経済新聞ネットワーク https://munakata.keizai.biz/headline/267/