11月24日、大阪市は高齢者に高額な着物を強引に販売しているなどとして、大手呉服販売店の名称公表を行いました。この呉服販売店は今年9月にも認知症を患う高齢者に着物などを販売したとして市が名称を公表していました。
大阪市が名称公表を行ったのは、近畿一円で呉服販売業を営む「きもの松葉」です。市によりますと、「きもの松葉」は展示会場で「こんな高価なものは買えない」「支払えない」などと客が何度も断っているにもかからず、次々に高額な商品の購入を勧誘し契約させたりしたほか、契約の意志がないのに執拗に勧誘し契約させる「次々販売」を行っていたということです。
「きもの松葉」は今年9月にも認知症を患う高齢者に着物などを強引に販売していたとして、市が名称を公表していましたが、公表後に年金生活をする70代の高齢者に対し今年9月までの半年間で計900万円の着物や帯などのセットを『次々と販売』し老後資金であった預金をほぼ使い果たし、生活を破綻させる被害が判明したということです。
また、公表後の今年10月26日~31日に大阪市内で開催された展示会で、客として訪れていた高齢者が「だめです。老後のためにお金をとっとかな」などと複数回にわたり購入を断っていたにもかかわらず、販売員らが「老後はこれ着てお出かけしましょうよ」などと言って、大幅な値引きを提示し、販売員らが驚きの声を上げるなどして勧誘を続けていたということです。
また市によりますと、客が断っているにもかかわらず販売員や上司ら複数人が集まり、勧誘を続け、断り切れない状況を作り出す勧誘行為は、きもの松葉が主催する展示会で、今年9月の公表後も行われているものとみられるということです。
そのため、市は販売実態に改善がみられないことから、11月24日に再び名称公表を行いました。
引用元:https://www.mbs.jp/news/kansainews/20221124/GE00047019.shtml