高齢者の生きがいづくりに「めだかの学校」【長野県駒ヶ根市】

駒ケ根市中央の夢倶楽部しらかば信州カウンセリングセンターは、高齢者の生きがいづくりの場「めだかの学校」を立ち上げた。JR駒ケ根駅前に新設した施設「ウエルカムしらかば」を会場に、10月から毎週金曜日、参加者らが自分たちで考案した講座などを開く。同センター所長で臨床心理士の有賀和枝さんは「自由で楽しく、有用感のある場にしたい」と話している。

「めだかの学校」は、お年寄りからの「もっと学びたい」「決められたものではなく自分の意思で選択できるプログラムを行いたい」などの声を受け、自分たちでつくる「生きがいの場」として企画。活動のテーマソングに使用している童謡「めだかの学校」の歌詞にちなみ、学校名を決めた。

講座内容は、参加者がやりたいことや知りたいことを提案し、決めていく。健康づくりや洋裁、料理などさまざまなジャンルのプログラムを予定。専門家による講座のほか、集う人が時に「教える側」や「教わる側」になりながら、参加者が主体的に進めることに重点を置く。

同センターが2013年から実施する体験プログラム「学び舎」では、生きにくさを抱えた20~40代の若者たちを対象に、社会の中で生きていくための支援を行っている。今後は「学び舎」と「めだかの学校」の合同プログラムなども計画するといい、有賀さんは「二つがつながることで、世代を結ぶ場になれば」と期待している。

10月は「自分の身体と向き合おう」をテーマに、計2回の講座を予定。第1回は10月14日に「自分の足で歩き続ける・痛み予防のための体づくり」と題し、理学療法士の林駿佑さんが簡単なトレーニングなどを紹介。第2回は同28日に、市内で施術院を営む金山明美さんが自分でできるリンパマッサージや手足のツボ押しなどを教える。

時間は両日とも午前10時から。参加費は各300円で、事前の申し込みが必要。定員10人に達し次第締め切る。同学校事務局は「興味のある方は老若男女問わず気軽に参加して」と呼び掛けている。

申し込み、問い合わせは同センター(電話0265・83・3753)または事務局の山本さん(電話0265・83・8133)へ。

引用元:http://www.nagano-np.co.jp/articles/99733

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