坂道でもスイスイ進める電動アシスト自転車は、高齢者にとって買い物や通院の強い味方。月に1回以上、自転車を利用する高齢者は全体の3割。でも、保険未加入で利用している人が意外と多い。
au損害保険(東京・港区)が全国の65歳以上の男女5134人を対象に実施した調査で、自転車を「週4日以上」利用している人は11.7%で、「週1~3日」は10.7%、「月に数回」が8.4%だった。約3割の高齢者が月に1回以上、自転車を利用していることになる。また、自動車や自動二輪車の運転免許の返納後の移動手段として自転車を利用している人は全体の20.3%だった。
個人賠償責任保険など、自転車の事故に備える保険に入っているか聞いたところ、「入っている」「多分、入っている」の合計が51.6%。「入っていない」が44.4%だった。
保険に加入したきっかけとして多かったのは「居住している地域で加入が義務付けられた」30.0%が最も多く、「購入時に勧められた」22.9%、「テレビや新聞で事故のニュースを見て」22.3%が続いた。
保険に入らない理由は、「特にない」が52.9%で最も多く、理由がある人では、「どんな保険がいいか分からない」17.3%、「事故は起こらない」11.0%が多かった。