元気に活動するシニアが書いた川柳が大集合。深い人生観やユーモアにあふれたものまで、さまざまな思いがつづられていた。
お年寄りの日々の気付きを十七音に込めて高知市の県立ふくし交流プラザで5月24日、「シニア川柳表彰式」が行われた。お年寄りに川柳で日々の気付きをアピールしてもらう目的で行われていて、今回が8回目。
2022年は98歳までの126人から、過去3番目に多い338句の応募があった。その中で大賞を受賞したのは、宿毛市に住む江口桂子さんの作品。
認知症になる人が増えている中で、身近な人への優しい気持ちを忘れないでほしいという思いを込めた。江口桂子さん: わからなくなっても子どもは親は親だと思う。それだけは忘れないでいただきたい。
西原さんは2年ほど前に足を悪くし、車の運転免許を返納。運転ができなくなったことで、一度は気持ちが滅入ってしまったという。
西原時子さん:杖があるというのは長生きしたからだし、頑張ってきたから杖をつく。
若い人はつかないでしょ、杖なんか。きょう、この会場へ来たら、90歳だという人がすごくはつらつとして。元気な様子を見て、元気をもらって帰ります。
スマホにまつわる孫のエピソードも川柳にこちらはユーモアにあふれた作品。
落ち込むので、私が初心者マークを作って。スマートフォンを使いはじめた夫の苦労を目の当たりにしていた、美千子さんのおちゃめなエピソードだ。
これまで歩んできた人生の深さを感じるものから、ユーモアにあふれたものまで、川柳にはさまざまな思いが込められていた。受賞作品は、「高知いきがいネット」のウェブサイト上で見ることができる。