シニアの社会参加、アプリで後押し 日立とJAGES機構が開発

スマートフォンを持ち歩くだけで、社会参加の度合いを自動測定し、レポートなどで確認でき、楽しみながら社会参加のきっかけ作りを図る。そんなアプリ「社会参加のすゝめ」が正式にリリースされた。

健康長寿の実現をめざし、日本老年学的評価研究機構(JAGES機構)と日立製作所がコラボして準備してきたもの。サービスは無料。

JAGES機構の積み重ねてきた調査で、社会参加が活発な人ほど、要介護状態になったり認知症になったりする割合が小さくなることが分かってきている。

日々の暮らしの中で、「外出する」「地域や趣味の集まりに参加する」など、人と交流することが健康長寿の実現に大きく寄与する形だ。アプリ試行では、9割近い人ついて、社会参加意識の向上が確認できたという。

スマホを持ち歩くことで、GPSや加速度センサーなどの情報を自動的に計測。日立のノウハウを通じて指標に置き換え、どのくらい活動的に過ごしているかをレポートやグラフで確認できる。

また、配信するレポートでは、1カ月間のまとめや、社会参加度合いに応じたランクづけで、モチベーションアップを図る。また、親しみやすくエビデンスに基づいた知識も配信する、行動記録などに写真やメモをひもづけ、日記のように使うこともできる。

日立は、このアプリでのマネタイズは考えていない。エコシステムとして利用が広がれば、例えば自治体が利用者向けの催しを開いたり、金融機関が利用者向けの優遇商品を開発したり、といった取り組みが進むのでは、との想定がある。

高齢化社会のインフラとしての普及が注目されそうだ。

引用元:https://dempa-digital.com/article/323561

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