「総天然色」って知ってる? 映画で育った昔の思い出

シニア世代の子供の頃は映画全盛時代だった。私事で恐縮だが、筆者の育った東北の町にも、思い出せるだけで邦画5社の直営映画館がそれも複数館ずつあり、さらに洋画の映画館も数軒あり、どこも満員のお客を集めていた。

そんな昔懐かしい「展覧会 日本の映画館」が東京・京橋の国立映画アーカイブ展示室で開催中だ(7月17日まで)。ポスターで大きく使われている大阪の弁天座の古い写真では鈴なりの客が詰めかけている。

興味がわいたので都営線乗り放題のシルバーパスで出かけてみた。最寄り駅は東京メトロ京橋駅だが、東京駅からでも10分ほどで行ける。都営三田線大手町駅で下車して丸ビルの地下から東京駅の地下通路をJR京葉線改札口まで歩き鍛冶橋交差点から数分で国立映画アーカイブに到着する。

展示会場はごく小さいが、日本の映画館の成り立ちがよくわかる充実した内容だった。神田や浅草に日本初の映画常設館が誕生してから120年の歩みを写真を中心に昔のプログラムやポスターなどを交えて展示している。懐かしい映画館を扱った本の紹介コーナーもあった。

映画館の写真の中には筆者が上京してから学生時代に見に行った日比谷映画とかテアトル東京などもあり、懐かしさがこみ上げてくる。テアトル東京では「風と共に去りぬ」を上映中だ。当時、「総天然色」とか「シネラマ」などという宣伝文句が躍っていたものだ。

ひとしきり展示を見た後、隣の常設展「日本映画の歴史」に回る。こちらは前にも見たことがあるので、好きな初代ゴジラの映画ポスターだけをしげしげと見て満足して会場の外に出た。この企画はやはりシニアの心の琴線に触れるものがあるようで、結構訪れるご同輩が多かった。

筆者は大いに満足して東京駅まで戻り、昼時だったので丸ビルの地下で弁当を買って、都営三田線に乗って帰ってきた。

【国立映画アーカイブ】 東京都中央区京橋3の7の6 11時~18時半 月曜、5月24日~27日休室。観覧料一般250円、大学生130円。65歳以上・高校生以下、障害者無料。

引用元:https://www.zakzak.co.jp/article/20220523-OZJHCW6PPRJU3KXHD4IQQVTZKU/

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