滋賀大生、高齢者向け「自助具」開発 高齢者施設に18点進呈

滋賀大学経済学部の学生たちが高齢者向けの「自助具」を開発し、彦根市北老人福祉センター(彦根市馬場1)で7月12日、完成発表会を開いた。(彦根経済新聞)

同大地域連携教育推進センターは課題解決型のプロジェクト科目の一環で「思わず欲しくなる自助具を作ろう」を開講し、学生18人が履修。今年4月以降、彦根市北デイサービスセンターに通う高齢者たちに聞き取り調査を行った後、学生一人ずつがデザインから部材の購入、製作までを行った。

自助具は、何らかの障がいや病気などによるまひ、加齢による身体機能の低下を原因とする動作の不自由さを補うための道具や装置。高齢者たちの食事や更衣、入浴、トイレなどの日常生活の際にも使われている。

学生たちが作った自助具は、体の支えが必要な作業をする際に便利な「ポータブル肘置き」、座ったまま花の手入れや草むしりができる「おにわいす」、高い場所のスイッチが押せる棒「スイッチ・スティック」、背中に湿布を貼る器具「ハルンデス」、フライパンや鍋を使う際の「やけど防止アームカバー」など18点。

完成発表会では要望を聞いた高齢者たちの前で、学生が一人ずつ、自ら作ったそれぞれの自助具を手に用途や工夫した点、注意事項について紹介。「ポータブル肘置き」を作った2回生の江代海翔さんは、工夫した点として、「利用者がけがをしないよう角を取り、外に巻いたクッション材を防水かつ柔らかくして、肌になじむ素材を採用した。高齢者の方に喜んでもらい、役に立てそうでうれしい」と話す。

学生たちが作った自助具18点は彦根市北デイサービスセンターに進呈し、安全性が確認された自助具については、それぞれの用途に応じた高齢者に渡される予定。

引用元:https://hikone.keizai.biz/headline/180/

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