千葉市動物公園の人気者、レッサーパンダの風太くんが、今日二十歳の誕生日を祝います。人間の年齢に換算すると驚きの八十歳を超える長寿です。風太くんは、その特異な立ち姿で社会現象を巻き起こし、多くのファンや動物園関係者から愛されてきました。
風太くんは2003年に静岡市の動物園で生まれ、翌年に千葉市動物公園に迎え入れられました。その特異な立ち姿が話題を呼び、全国的に知られる存在となりました。風太くんのその立ち姿は、好奇心旺盛な性格と関連しているといわれています。
風太くんの存在は、動物園の入園者数に大きな影響を与えました。2005年度の入園者数は前年度よりも約十五万人増え、約八十万人を記録。さらに次の年度には約八十八万人と増加しました。風太くんは雌のチィチィとの間に10頭の子どもをもうけ、今では六世代目の子孫がいます。
しかし、風太くんもまた、老齢による衰えと向き合っています。過去に白内障や歯槽膿漏の炎症で治療を受け、一時は展示を休止しました。最近は健康状態に問題はありませんが、暑さで活動時間が少なくなっています。
千葉市動物公園では、レッサーパンダが暑さに弱いことから、風太くんたちのために環境整備のためのクラウドファンディングを募集しています。そして今日、風太くんの誕生日には記念セレモニーが開催されます。
立つことが難しくなった風太くんですが、飼育員の水上さんは、風太くんがリンゴのスライスを思う存分食べて、自由に過ごしてほしいと願っています。風太くんがこれからも元気に過ごすことができますように。
