墨田区が地元の東京東信用金庫(ひがしん)と「地域の高齢者への見守り支援に関する協定」を結びました。この協定は全国的にも先駆けとなる取り組みで、高齢者の見守りネットワークを強化し、官民一体となった迅速な高齢者支援に取り組むことを目指しています。
墨田区は高齢化率が21.6%であり、区民の5人に1人が65歳以上の高齢者です。2025年には団塊の世代が全て後期高齢者となり、2040年には団塊ジュニア世代が65歳を迎え、高齢者が国内最多となることが予測されています。このため、地域に根差した金融機関である東京東信用金庫に地域福祉の向上のための協力を要請しました。
協定締結により、墨田区と東京東信用金庫は連携を強化し、高齢者の見守り体制を充実させ、地域福祉の勉強会の共催や情報交換を行い、高齢者の生活支援につなげることを目指します。
山本亨区長は、「この協定が高齢者の方々が安心して暮らし続けることができる地域社会の実現に向けて大きな力となる」と述べました。また、ひがしんの中田清史理事長も「つなぐ力」という新たな中長期計画のコンセプトを掲げており、この協定が地域の皆様との結びつきをより強固にするものと期待し、墨田区の住民の明るい未来に貢献したいと述べました。