ハードボイルドの世界を紡いだ作家・原尞が逝去「私が殺した少女」で直木賞を受賞

【訃報】原尞氏逝去のお知らせ (2023/05/10)

直木賞作家の原尞(はら・りょう、本名 原孝=はら・たかし)さんが5月4日夜、福岡県内の病院で死去した。享年76。葬儀は家族葬で執り行った。

1946年佐賀県鳥栖市生まれ。九州大学文学部美学美術史科卒業。70年代はおもにフリージャズのピアニストとして活躍。30歳ころから意識的に翻訳ミステリを乱読し、とくにレイモンド・チャンドラーに心酔した。

1988年に私立探偵・沢崎が初登場するハードボイルド長篇『そして夜は甦る』で作家デビュー。日本の風土にハードボイルドを定着させた優秀作として高い評価を得た。1989年の第2作『私が殺した少女』で第102回直木賞を受賞した。

その後長篇第3作『さらば長き眠り』(1995年)、第4作『愚か者死すべし』(2004年)と一貫して沢崎シリーズを書き続け、2018年に14年ぶりに発表した長篇第5作『それまでの明日』が遺作となった。短篇集に『天使たちの探偵』1990年)、エッセイ集に『ミステリオーソ』『ハードボイルド』(ともに2005年)がある。以上、すべて早川書房刊。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

早川書房の発表より(https://www.hayakawa-online.co.jp/new/2023-05-10-094246.html)

魅力的な私立探偵沢崎の物語が終わってしまった…。
悲しい…
原尞さんのご冥福をお祈りします。

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