神戸新聞NEXTより
駅のホームで転倒した高齢女性を助けたとして、兵庫県警福崎署は、日ノ本学園高校1年の橋本藍人さん(16)=市川町=に県の善行賞「のじぎく賞」を伝達した。
橋本さんは1月23日午後6時ごろ、姫路市香寺町にある同校から帰宅するためJR播但線に乗り、甘地駅(市川町)で降りた。改札につながる階段を上ろうとしたとき、乗車しようとした高齢女性が電車の閉まったドアにはじかれ、あおむけに倒れたという。
考えるよりも先に足が動いた。駆け寄り、「大丈夫ですか」と声をかけたが女性の反応はなかった。電車とホームの隙間に女性の腕が挟まっているのに気付いたが、その直後、電車が動き始めた。「やばい」。とっさに女性の体を引っ張りホームに引き入れた。
駅員や駅まで迎えに来ていた母の深緒さん(40)に連絡し、救急車が着くまで1時間ほど付き添った。その間に女性は意識を取り戻した。同署によると、女性に目立ったけがはなかったという。
橋本さんは「賞をもらったことより、女性を助けられたことがうれしい」とほほ笑んだ。
引用元:https://www.kobe-np.co.jp/news/himeji/202303/0016115028.shtml