読売新聞より
明治安田生命保険は、電話の音声を調整し、高齢者など難聴者でも聞き取りやすくする機器を開発し、コールセンターに導入した。高齢者の聞き取りづらさを解消し、電話のやりとりにおける煩わしさを減らす。特許を取得済みで、4月から約500の自治体など外部にも無償提供する。
新たな機器は、音響会社「ラディウス」(本社・東京都中央区)が持つ周波数解析技術を使って作った。弁当箱ほどの大きさで、電話機と、受話器やコールセンターのスタッフが身につけるヘッドセットとの間に配置して音声を経由させる。音声の周波数を分析・調整する。低い声でもこもらなくなるほか、女性や子どもの高い声は響きにくくできるという。
明治安田では今年1月からコールセンターで本格導入し、遠隔地の高齢者を対象とする電話での契約内容の確認や保険金請求などの手続きで使っている。