中国新聞デジタルより
福山市は16日、2023年度に敬老行事の対象年齢を75歳以上から80歳以上に引き上げる方針を示した。高齢化による対象者の増加で事業費が膨らみ、携わる地域団体の関係者も負担を訴えていた。
これまでは、約80の学区ごとに市や地元住民たちでつくる実行委員会が敬老会を催してきたが、希望する学区の主催団体に補助金を出す方法に変更する。子どもとの交流や地域の文化祭に組み込むなど多彩な形式を認める。対象者に贈っていたクオカードなどの記念品も取りやめ、枝広直幹市長のお祝いのメッセージカードを贈るという。
この日の市議会民生福祉委員会で方針を明らかにした。年齢引き上げで、23年度の対象者は5万2千人となり、前年より3割減る見込み。市高齢者支援課は「地域の声を反映した見直し案。理解を得ながら、敬老意識の向上に努めたい」とする。