東京新聞より
埼玉県熊谷市は14日、65歳以上の高齢者で、スマートフォンを所有していない希望者に実機を無償貸与する事業を2023〜24年度に実施し、23年度分として事業費4290万円を新年度予算案に計上すると発表した。市によると、無償貸与は県内初。
市によると、スマホに慣れることで、災害時の緊急情報が手元に迅速に届き、電子申請など市の事務手続きがスムーズに行えるようになるなどのメリットがある。貸与は最大200台。事業者は今年4月以降、プロポーザル方式で選定する。事業者の講習会などを通じて電話やメール、写真や動画の撮影編集、アプリの活用など基本的な操作の習得を支援。コールセンターも設置する。無償貸与の期間は、講習の進め方や習得の状況などにもよるが、半年から一年を予定する。
同日発表した市の23年度当初予算案は、一般会計が699億円(前年度比1・3%増)。27日開会の市議会3月定例会に提出する。