MRO北陸放送より
「住み慣れた自宅で最期を迎えたいが、わが家は寒いし段差もある」
「冬場のヒートショック対策をしたいが、大がかりなリフォームはためらう」
このような高齢者の悩みを解決するため、金沢の企業が主に75歳以上に向けたリフォームを提案しています。一体どんな住まいなのでしょうか。
MRO 松村玲郎キャスター:「ここは仏間・和室だったんですか?」
喜多ハウジング 今井 猛 常務取締役:「縁側が向こうにあって、12畳ぐらいの和室でした」
自宅の使わなくなった部屋を活用するこのリフォーム。
段差をなくし、キッチンや浴室・トイレなどをワンルームマンションのように近くにまとめ、「床・壁・天井」を魔法瓶のようにすっぽり断熱に改修することで、リビングのエアコン1台でお風呂場まで温かくなるというものです。
松村キャスター:「今リビングから入ってきてもちろん段差もなく、しかも温かいままですね」
今井さん:「この温度差のないところがヒートショックの対策になります」
冬場のヒートショックの予防として、リビングから脱衣場・風呂場の温度差を解消しています。
生活スペースのリフォームに絞り「ハコのようにリノベーションする」という意味の「ハコリノ」
日々顧客と接する中で必要性を感じたことから生まれたといいます。
今井さん:「介護施設のお客様もいて本当に大変だという話。順番待ちになっていて施設に入れない高齢者が多いと聞く。入れるようにするのではなくて、入らないようにするという考え方の方がよほど社会的に必要なのではないかなというところから、元気な時にちゃんと断熱して段差をなくしてという家で生活してもらえたらなという思いを込めました」
このプランはリフォーム費用の元金は支払わず金利だけを支払う住宅金融支援機構の「高齢者向け返済特例」を活用するということです。