あなたの静岡新聞より
静岡市駿河区の県営丸子団地自治会(勝呂誠会長)は2月から、高齢者の孤立防止を目的にした「安心見守りネットワーク」の活動を始めた。周辺の事業所に対して高齢者への声掛けなどを要請し、地域全体で見守る体制をつくる。
同自治会は昨年5月、団地の約130世帯にアンケートを実施。高齢者や単身の世帯の割合が高まっている現状を受け、見守り体制づくりに取り組むことを決めた。
同市社会福祉協議会の支援を得て、地域の商店や金融機関、新聞販売店などに協力を求めた。「顔色が悪い、服装がちぐはぐなど、ちょっとした異変を感じた際に、本人に声を掛けてもらい、自治会や民生委員などにも連絡をもらえるようにしたい」と勝呂会長。地域包括支援センターや地域のボランティアと連携し、高齢者の困り事の解消に当たる。
5日にはネットワークに関する住民向け説明会を集会所で開き、勝呂会長が「良い意味での“おせっかい”を広げ、温かな団地を実現するきっかけにしたい」と呼びかけた。今後、集会所を活用した交流機会の創出などにも取り組む方針も示した。