NCC長崎文化放送より
「遠山の金さん」など時代劇で活躍した俳優で歌手の杉良太郎さんが19日、長崎県警で会見を開きました。金さんの「桜吹雪」ならぬ「桜の代紋」を身に付け、ニセ電話詐欺の被害防止を呼び掛けました。
杉良太郎さん(78)は2018年に国家公安委員会から「警視監」相当の役職である警察庁特別防犯対策監に任命されています。タレントのコロッケさんやアイドルグループAKB48らと「ストップ・オレオレ詐欺47」略して「SOS47」のリーダーとして特殊詐欺の被害防止に向けた広報啓発活動に取り組んでいます。
杉良太郎特別防犯対策監は「コンビニ関係の皆さま、町内会の皆さまや金融関係の皆様にご協力をいただきながら早い段階でこの特殊詐欺を壊滅していきたいと考えております」と語りました。
県内では11月末現在、去年より20件多い106件のニセ電話詐欺の被害が出ていて、被害総額は1億9800万円にのぼります(前年比ー6000万円)。内訳は架空料金請求詐欺が78件、還付金詐欺が13件で全体の8割を占め、被害の5割は電子マネーで入金させる手口です。
杉良太郎特別防犯対策監は「ATMの前で携帯を使っているというのは詐欺ですのでぜひ声掛けをしてストップさせてほしい」と話しました。県警は今年、コンビニや銀行と協力し、去年より67件多い、158件を未然に防ぎました。
杉良太郎特別防犯対策監「電話でお金の話が出たら絶対に詐欺。還付金はATMに行って返ってきませんから。長く電話で話をすればするほどだまされる確率が増えていきます。防犯機能付きの電話を取り付けてあげる相当これに救われます」と話しました。
被害者の5割は65歳以上の高齢者で、県警は高齢者世帯を中心に自動通話録音機を原則1年から2年間、無料で貸し出しています。