渡辺徹さんの死因となった「敗血症」とは 国内では年間10万人が亡くなる病態

俳優の渡辺徹(わたなべ・とおる)さんが11月28日、敗血症のため亡くなった。61歳だった。所属劇団「文学座」の発表によると、渡辺さんは11月20日に発熱、腹痛などの症状が出たため、都内の病院で受診。細菌性胃腸炎の診断を受けて入院していた。その後に敗血症と診断され、28日午後9時1分に逝去した。

日本集中治療医学会と日本救急医学会の敗血症情報サイト「敗血症.com」によると、敗血症とは、感染症を発症した患者の体内で起こる過剰な生体反応によって、組織障害や臓器障害を起こす致死性の病態。

感染症とは、微生物(細菌やウイルス、カビなど)が体内に侵入すること指す。その場合、体は防御反応を起こして、微生物を退治して感染症を治そうとするが、防御反応がコントロールできなくなり、臓器(心臓、肺、腎臓など)が障害を受けることがある。

これが敗血症の状態で、集中治療室での専門的な治療が必要となる。国内では敗血症で、年間約10万人(推定)が亡くなっているとしている。また、一般的には免疫システムが未完成の1 歳未満の乳幼児、免疫力が低下している高齢者、糖尿病などの慢性疾患や、がんなどの基礎疾患がある人はリスクが高いとされている。

引用元:https://encount.press/archives/389059/

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