千葉県松戸市が先月末に導入を開始した小型電動車「グリーンスローモビリティ(グリスロ)」が2日に追突事故を起こしていたことがわかった。ドライバーの高齢男性がアクセルとブレーキを踏み間違えたという。
松戸東署によると、事故は2日午後2時50分頃、同市小金原の市道で起きた。グリスロを運転する70歳代後半の男性が、赤信号で停止しようとした際、誤ってアクセルを踏み、60歳代女性の乗用車に追突した。女性は軽傷という。
グリスロは、時速20キロ未満という低速で公道を走れる電気自動車。高齢者向けの移動手段として、全国で導入の動きが広がっている。
松戸市では2019年から実証調査を行い、先月29日に本格運行を始めたばかりだった。運転は講習を受けた住民ボランティアが担っている。市地域包括ケア推進課の担当者は「事故があったことは事実」と認めている。