認知症予防や健康作りに役立ててもらおうと、対戦型のゲームを競技として行うeスポーツを、高齢者などが体験する催しが鳥取市で行われました。
鳥取市で行われた体験会は「鳥取県老人クラブ連合会」などが企画し、地域の高齢者や自治体、地域の公民館の担当者など18人が参加しました。
参加者たちは、老人クラブ連合会の担当者から、ゲームの種類やコントローラーの使い方について説明を受けた後、実際にゲームに挑戦しました。
このうち太鼓状の機械をバチでたたいて点数を競うゲームでは、慣れない操作に最初は苦戦していましたが、徐々にうまく音楽に合わせてリズムをとれるようになりました。
またコントローラーを使ってボーリングができるゲームでは、参加者がいい得点を挙げると周りの人たちから歓声が上がっていました。
参加した73歳の男性は「これまで子どもがゲームをしているのを見たことはありましたが、初めてプレーしました。自分がかつてやったスポーツがゲームとして体験できるのは、とても面白いと思いました」と話していました。
eスポーツは、2年後に鳥取県で開催される60歳以上の人のスポーツや文化の祭典「ねんりんピック」で初めて正式種目として採用されることになっています。
県社会福祉協議会では、認知症予防や健康作りに役立ててもらおうと、11月初めごろから、高齢者にゲーム機本体やソフトなどを、2週間ほど貸し出す取り組みを始めることにしていています。
引用元:https://www3.nhk.or.jp/lnews/tottori/20221024/4040013296.html