「恋愛は脳にいい刺激になる。60代こそ、年齢や人目を気にして、閉じこもっていてはもったいない」と、精神科医の和田秀樹さんは語る。60代女性が本気で恋愛をするために必要なこととは? シニア婚活アドバイザーの立花えりこさんが、60代以上向けのお見合いパーティーのリアルエピソードをもとに、モテる女性の条件を解説してくれた。
60代女性が本気で恋愛しようとした場合、具体的にどこで出会いを探したらいいのだろうか。その1つとして挙げられるのが、結婚相談所だ。
厚生労働省の人口動態統計特殊報告(2016年)によると、「夫妻とも再婚又はどちらか一方が再婚」が増えており、人生100年時代に第2、第3のパートナーを求める人は多い。その主な舞台となっているのが、シニア向けの結婚相談所だ。しかし、条件がよくても、恋愛の術を知らない60代が男女ともに多いと、シニア向け結婚相談所ビーゼルムの代表・立花えりこさんは言う。
「いまの60代以降の女性は、お見合い結婚も多く、結婚歴があっても恋愛に奥手で、恋愛経験がない人もいます」男性から選ばれるためのノウハウを知らない女性も少なくないというのだ。
「恋愛をするために、まず必要なのは“外見”です。といっても、体形ではありません。ぽっちゃりを気にされるかたが多いですが、そこは問題になりません。大切なのはかわいらしさ。ピンクやレモンイエローといったやさしい色合いの女性らしい服がまず男性の目を引きます。女性アナウンサーの服装といえばわかりやすいでしょうか。こういった服装をして髪形やメイクを整えるだけで、男性に選ばれる確率は格段に上がります」(立花さん・以下同)
好みの服装ではないなどと、自分の意見にこだわってしまうと、恋愛に発展する以前に男性から選ばれないという。
「結婚相談所での出会いで大切なのは個性ではなく、男性の目線でかわいらしくうつるかどうか。愛らしい姿をしている女性に対し、男性は大切に扱わなければと意識します。その結果、自然に恋心が芽生えるのです」
60代女性が男性に選ばれる2つの条件
実際に立花さんが目の当たりにしたエピソードがある。お見合いパーティーでひとりの60代女性が、その場の男性の9割の心をつかんだのだ。彼女は男性との会話で“自分の意見”は言わず、相手の話に乗ることで会話を盛り上げたという。
「初対面の相手には、自分のことを知ってもらおうと、自分について話したり、自分の意見を言いがちですが、これは逆効果。人は誰しも自分の話を聞いてもらいたいもの。服装など、外見のよさで選ばれたら、次に必要なのは“大らかさと共感力”。どんな相手でもまずは受け入れ、自己主張をしすぎず、その場を楽しむのが恋愛上級者のスキルと言えます」
もう1つ、男性に選ばれる女性の条件がある。それは返事が早いこと。
「相手をじらしたり、自分は特別だと思わせるために、返事を遅らせるという恋愛テクニックがありますが、これが通用するのは20代まで。デートに誘われたら、すぐにスケジュールを決めることが大切です。交際に進んでも、返事が遅いことで断られている人をたくさん見てきました」
モテる女性の会話術はどれが正解?
よくある会話でも、相手の印象が大きく変わるという。男性との会話に対する、4人の女性の返し方から学んでみよう。シニアの恋は、若い頃のように心の赴くままにはできないのかもしれない。しかし、ノウハウさえ押さえれば、誰でも何歳からでも恋の達人になれるようだ。