東京都が運営する新型コロナウイルスに感染した高齢者向けの療養施設で患者の取り違えがあり、持病の薬を間違えて服用させていたことが分かりました。
都によりますと、取り違えがあったのは東京・世田谷区にある新型コロナの「高齢者等医療支援型施設」に入所した80代の男性2人です。
2人は8月24日、同じ特別養護老人ホームから1台の介護タクシーで搬送されましたが、2人とも認知機能が低下しているために自分の名前が言えず、タクシーの運転手への聞き取りだけで、それぞれの男性を判断してしまったということです。
感染対策のため、特養の職員はタクシーに同乗していませんでした。
その結果、それぞれの持病に対する血圧を下げる薬や抗不安薬を入所した日から数日間にわたって取り違えて服用させていたということです。
一人の男性はコロナの症状が悪化して都内の病院に入院していますが、誤った服薬による健康被害は確認されていないということです。
もう一人の男性は9月1日に療養を終えて特養に戻りましたが、その際に職員が気付いて取り違えが発覚しました。
都は搬送元の施設に、患者にネームバンドを付けることや持ち物に名前を書くことを依頼するなどして、再発防止を図るとしています。
引用元:https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000267509.html