串間市社会福祉協議会は７月２９日、買い物が困難な同市市木地区の高齢者を自宅からスーパーなどに車で無料送迎するサービスを再開した。コロナ禍で中止しており、約２年半ぶりに実施。参加者は久々に気兼ねなく買い物を楽しんだ。
市木地区はスーパーがなく、１人暮らしの高齢者らは巡回する移動販売車に頼ることが多い。衣料品などを中心に「直接店で買い物をしたい」という要望が多かったが、市街地への買い物は家族や近所の住民に送迎を頼むなど限られていた。そこで２０１９年３月から同社協や市内の社会福祉法人が連携し、福祉施設所有のワゴン車などを利用して支援していたが、２０年１月を最後に中止していた。
同日は女性５人が日南市の洋服店やスーパーを訪れ、じっくり洋服や食料品などを見比べるなどして買い物を楽しんでいた。寺田アツ子さん（８８）は「送迎を親戚らに頼まず、気軽に買い物できるのはうれしい。今後もやってほしい」と話していた。
同社協は今後も月１回程度の開催を目指しており、「参加者がなるべく偏らないよう工夫したい」としている。
引用元：https://www.the-miyanichi.co.jp/chiiki/category_9/_64875.html
