高齢者のエアコン控えに要注意、ダイキンが教える節電と健康の両立プラン

ダイキン工業は8月3日、熱中症の専門家が教えるエアコンの重要性と、節電にも気を付けながら快適で健康に過ごす「上手なエアコンの使い方」を紹介した。

2022年は節電要請もあり、例年以上にエアコンの使用を控えるケースが考えられるが、高齢者は命の危険につながるため適切にエアコンを使うように呼びかけている。

8月は猛暑日だけでなく熱帯夜にも注意しながらエアコンを積極的に使い、熱中症のリスクから身を守ることを心掛けることを推奨している。

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エアコン利用は適切に、節電には電源オフよりこまめな手入れ

熱中症による死亡数は多い年で1,000人を超え、約8割が65歳以上の高齢者と言われている。また、屋内で熱中症により亡くなった方の9割がエアコンを使っていなかったという調査結果もある。

ダイキンが2022年4月に65歳以上の高齢家族がいる家庭を対象に行った意識調査によると、高齢家族の40.8%が夏場のエアコンの使用を控える傾向があった。体感だけで判断せず温湿度計で室内の状態をチェックすることや、エアコンを適切に使うことを高齢者の方々に呼び掛けることも大切だとしている。

節電しながら快適に過ごす上手なエアコンの使い方として、ダイキンは「2週間に1回のフィルター掃除」を推奨。フィルターにホコリが堆積すると室内機を通り冷やされる空気の量が減り、室温が設定温度に到達するまでに時間がかかる分、無駄な電力の消費につながる。フィルターを1年間掃除しないと、約25%の電気代の無駄につながる場合もあるという。

また、室外機の吸込口や吹出口がふさがれるとエアコンの運転効率が下がり、消費電力が上昇し電気代も上がってしまう。室外機にカバーをかけたり周辺に荷物を置いたりせず、室外機周辺の風の流れを妨げないように留意する必要がある。室外機周辺が高温になるとエアコンの運転効率が下がるため、室外機から1メートルほど離れたところに、日影が作れて風通しも良い「よしず」などを立て掛けるのも効果的だとしている。

電源オフのタイミングは? 日常利用で気を付けたいポイント

暖かい空気は上昇する性質があり、夏場の室内では天井付近と床付近の空気の温度に差が出る「温度ムラ」が起こりやすい。冷房運転時に温度ムラができているとエアコンが「室内はまだ設定温度に達していない」と判断し、人が暮らす床付近は十分涼しくなっていても、必要以上に運転してしまうことがある。それを防ぐため、エアコンの風向を水平にしたり、扇風機などで室内の空気を撹拌したりして温度ムラを抑える工夫を勧めている。

エアコンの風量は「自動」を推奨している。「微風」や「弱風」は風量が少なく設定温度にするまでに時間がかかり、無駄な電気代がかかってしまう。

エアコンのスイッチをこまめにオンオフするとエアコンに負荷がかかり、消費電力も増加するため、30分程度の外出や定期的な窓開け換気時、エアコンは「つけっぱなし」にしたほうが消費電力を抑えられる。ダイキンが行った実験では、30分に5分の窓開け換気のたびにエアコンの電源を小まめにオンオフにするよりもエアコンをつけっぱなしにした方が、電気代が1日で約45.7円(1カ月換算で約1,371円)低くなった。

30分程度の外出や定期的な窓開け換気時、エアコンは「つけっぱなし」で!

引用元:https://news.mynavi.jp/article/20220803-2415207/

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