先週金曜日から運転免許の更新制度が変わり、新しく「サポートカー限定免許」がスタートしました。免許の返納に迷っている高齢者や親の運転が心配だという家族へ、新たな選択肢になりそうです。
免許の更新の際に必要な高齢者講習を受けるドライバーは、「安全運転サポート車」=サポカーについてどのようなイメージを持っているのでしょうか。
<高齢ドライバー> 「自動にブレーキをかけてくれて楽じゃないかなと思って」 「今乗っている車もある程度止まる機能がついている」
サポカーとは衝突被害軽減ブレーキなどの運転支援機能を備えた車のことです。そして、新しく導入された「サポートカー限定免許」は免許証に「安全運転サポート車に限る」という条件をつける制度で、年齢制限はありませんが、念頭にあるのはやはり高齢者です。
これまでは「免許を更新するのか」、「返納するのか」の二択でしたが、「サポートカー限定免許」が新たな選択肢に加わったのです。
<古庄自動車学校 長谷川潔利副管理者> 「サポカーにお乗りいただくことで、身体機能の変化に伴うアクセルとブレーキの踏み間違いですとか、心身機能の低下をサポートできる機能は効果がある思う」
3年前、東京・池袋で親子2人が犠牲となった交通事故。こうした高齢ドライバーによる悲惨な事故を防ぐため、5月13日に施行されたのが改正道路交通法です。
「サポートカー限定免許」のほかにも、違反歴のある75歳以上のドライバーに対しては、新たに「運転技能検査」が導入されました。実際に車を運転し、段差に乗り上げてしまったときに対処できるかなどをチェックしますが、不合格の場合には免許の更新ができません。
<古庄自動車学校 長谷川潔利副管理者> 「(高齢者は)アクセルとブレーキの踏み間違い、もしくは踏みかえの反応が遅れたりいたしますので、そういったところを自覚してもらうのが大事」
サポカー限定免許で運転できる車は現在、国内メーカーおよそ125車種です。年齢制限はなく、普通免許に限定の条件を付け加える形で運転免許センターなどに申請して、手続きができます。
免許証にサポートカーに限ると文字が入ることで、安全運転への意識が高まることも事故の減少につながりそうです。
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