高齢者対象にeスポーツ体験会 津山市、認知症予防に応用

津山市は、津山高専(同市沼)と連携してコンピューターゲームの腕前を競う「eスポーツ」の体験会を市内の高齢者を対象に始めた。脳の活性化に効果があるとされるゲームを認知症予防に応用。高齢者からは「夢中になる」「孫と勝負したい」と好評という。

ゲームは音楽のリズムと画面のキャラクターの表示に合わせ、和太鼓を模したコントローラーをたたく「太鼓の達人」を使う。指導するのはeスポーツの普及について学ぶ高専生7人。視野が狭くなったり、音が聞こえにくくなったりする器具を使って事前に加齢による衰えを疑似体験しており、高齢者の状態に合わせて遊び方を教える。

市が介護予防事業として展開する「こけないからだ講座」の会場計10カ所で9月まで開催。志戸部公会堂(同市志戸部)で6月末にあった初回は地元の60~90代の16人が、手拍子でリズムを取る高専生のサポートを受けて2回にわたってプレーを楽しみ、ほとんどの人が2回目で得点を向上させた。

「分かっていても体がうまく反応できなかったが楽しい。今までにない頭と体の刺激になりそう」と女性(86)。3年の男子(17)は「反射神経やリズム感を鍛えるのに効果がある。世代を超えて気軽に挑戦してほしい」と話している。

市はこのほかにも秋に高齢者向けの体験会を開く予定。

引用元:https://www.sanyonews.jp/article/1427156

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