コロナ禍を経て、大雨の時の「避難」も変わってきています。広島市はショッピングセンターなどの駐車場にマイカーで避難できるようにする取り組みを進めています。
広島市は、2021年から「ジ・アウトレット広島」(佐伯区)と、また2023年4月からは「ラクア緑井」(安佐南区)と協定を結び、大雨災害の危険が高まり、高齢者などの避難を促す「警戒レベル3」以上を発令した場合、駐車場を避難場所とする取り組みを始めました。
マイカーで避難でき、そのまま車内で過ごせるため、歩いて避難することが難しい高齢者やペット同伴希望者、また新型コロナなどの感染症を避けたい人が避難しやすくなるよう導入されました。
広島市の職員が常駐して受け付けなどの運営をして、トイレは商業施設内を利用することができます。
広島市 危機管理室 災害予防課 井上久也 課長
「(避難が)困難な方がどうしてもいらっしゃって、そういう希望もあったので、(HPなどで)広くみなさんに避難所として周知いただけるような取り組みを行っているところです」
このほかにも、市の職員は派遣されませんが、駐車場を避難場所にできる商業施設は、現在「ゆめタウン広島」(南区)や「LECT(レクト)」(西区)、「alzo(アルゾ)可部店」(安佐北区)、「マックスバリュ可部西店」(安佐北区)の4か所あるということです。
広島市では今後もマイカー避難できる施設を増やしていく方針です。