弘前工業高校の生徒が開発した認知症を予防する装置が、技術のすばらしさを競い合う世界大会に出場します。実際に使ってみた感想を装置の改良につなげようと、高齢者施設を訪問しました。
弘前市の高齢者施設「サンタハウス弘前公園」を訪れたのは、弘前工業高校情報技術科3年の4人グループ。開発した認知症予防装置「Chiho-Not(ちほう・なっと)」を、入所している高齢者に試してもらいました。
圧力センサーとLEDが埋め込まれた4枚の板が光る装置で、緑に光った板を認識し足で踏んだり、光った板の順番を記憶し、その順番通りに足で踏めるかをテストします。やってみた利用者は…。
【利用した男性】
「(やり方が)すぐ分かるでしょ。その場で誰でもできるというのが良いと思いますね」
【利用した女性】
「すごいですね高校生」
「そんなに難しくはなかったかもしれないけど、スピードとか時間とかを測るようになれば、うまくできるかどうかな」
この他「効果音やリズム音があれば楽しめる」といった意見や、「ミスした時に分かるような仕組みがあれば良い」といった意見も寄せられ、生徒たちはこれからの大事なイベントに生かします。
というのも、この4人グループ、この装置を携え、4月に微小な電気機械システムを使った装置の技術を競い合う「国際イノベーションコンテスト」の国内予選に参加。名門大学なども抑え、予選で見事優勝し、6月に京都市で開かれる世界大会に参加するのです。30日の意見を踏まえ、装置を改良し臨みます。
【弘前工業高校情報技術科3年 澤口瀧生さん】
「やってもらわないと分からないような意見がたくさん聞けたので、この意見を生かして世界大会に向けて頑張りたいと思いました」