日本経済新聞より
厚生労働省は、新型コロナウイルス禍に伴い、家族らとの面会を制限している高齢者介護施設に向け、面会再開を促す動画を作成した。同省ホームページで公開している。面会制限が長引くことにより、高齢者の認知機能低下や気分の落ち込みといった影響が懸念される。動画を契機に交流機会の増加を期待している。
動画では実際に面会を再開した施設を紹介。十分に換気し、大声を出さないといった感染対策のポイントを挙げた。家族や職員の声もまとめ、面会の重要性を訴えた。厚労省の担当者は「顔を直接合わせることは、高齢の利用者と家族の生活の質を高める。動画を参考にしてほしい」と話した。
厚労省は感染拡大後の2020年2月、緊急時以外は介護施設の面会を制限することが望ましいと自治体に通知した。その後、面会を容認したり、推進したりすることを順次通知してきた。それでも、クラスター(感染者集団)発生を恐れて面会に踏み切らない施設もあり、動画で再開を促すことにした。
引用元:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE06BW60W3A200C2000000/