宇部日報より
県と山陽小野田市主催のシニア向けeスポーツ体験会が31日、厚狭地区複合施設で開かれた。60~80歳代の16人が参加し、健康づくりに役立てようと、パズルゲームとリズムゲームに挑戦。頭を使ったり、コントローラーやバチを動かしたりして、勝利を呼び込む面白さを味わった。
デジタル機器を活用した豊かな暮らしを後押しする県デジタルディバイド対策事業の一環。ドコモビジネスソリューションズと山口eスポーツ連合が運営した。
eスポーツとは、コンピューターゲームを使って対戦する競技。頭と手を同時に使うため、運動機能の低下予防や引きこもり防止、コミュニケーションの活性化につながるとされる。
体験会では、県デジタル政策課の権代茉莉主任が「デジタルを楽しむきっかけに」と呼び掛けた。参加したのは、市のスマートフォン教室受講者のうち希望した人。パズルゲームの「ぷよぷよ」では、コントローラーの持ち方や使い方、ルールの説明を受けてさっそく対戦。司会者から「焦らずに、ぷにを消して」などのアドバイスを受け、4連鎖の好プレーも飛び出した。参加者が藤田剛二市長を大接戦の末に打ち負かすシーンもあって、盛り上がった。
リズムゲーム「太鼓の達人」では曲に合わせ、両手にばちを持って太鼓をたたいた。画面に流れてくるマークに応じて、連打したり、太鼓の縁をたたいたりと大忙し。参加者からは思わず笑みがこぼれた。13万点を超えるハイスコアをたたき出す人もおり、会場から拍手が起こった。
コンピューターゲームを見たのも、やったのも初めてという山本よ志子さん(78)=厚狭=は「頭を使うし、とっさの瞬発力も求められる。スマホの勉強よりも面白い。また、機会があればやってみたい」と話していた。